HH-60

第374空輸航空団広報部 クリストファー・ラブ少尉

 3月20日、第33救難飛行隊のHH-60ヘリコプター2機のクルーが横田基地から食料、水、医療品を気仙沼市に届けた。

 日本の東北沿岸に位置する気仙沼市は、3月11日、津波により壊滅的な被害に見舞われた。沿岸地域のほとんどが壊滅、家を失った人々は近くの階上中学校に避難した。HH-60ヘリコプターは、この避難所への物資輸送として、近くの広場を離着陸に使用した。

 生存者は皆、混乱の一週間を耐え、比較的健康状態も良いという。「支援物資が被災者の方々の健康を支えている」と、第33救難飛行隊将校のデーブ・セイント・オンゲ中佐は語る。

 この任務で輸送された約500ポンド(約230キロ)の物資は、主に医療品で、胃腸薬、イオン飲料の「ペディアライト」。

 報道ではあまり取り上げられていないが、日本政府は整然と、効率良い復旧対策を行っていると思うとセイント・オンゲ中佐は政府の支援を賞賛する。

「それぞれの県が地域のニーズを確認し、政府に通達している。政府が出来る限り対処し、対処出来ない場合は我々に要請している」と、セイント・オンゲ中佐は語る。

 第33救難飛行隊には、日本語を話す軍人が所属する。ベロニカ・コックス一等空兵だ。既に何度も任務に携わり、日本語の才能を活かして、現地の方々と直接会話し、交流に務めている。

 セイント・オンゲ中佐は、「コックス一等空兵には感心している。現地の被災者との触れ合いを通じて、コックス一等空兵は日本の異なる文化を学び、第33救難飛行隊がこの任務をどのように果たしていくべきかを導いてくれる」と賞賛する。

 彼女が物資の受け入れをした日本人に、この支援をどのように感じているかと尋ねたところ、「皆、私達が来ることを本当に喜んでくれています」と、コックス一等空兵は通訳する。

 物資を受け取った気仙沼市の住民が、笑顔で私達に手を振ってくれたり、握手を求めてきてくれることで、彼らの感謝の気持ちを感じる。

 立場は変わっても、この救援任務に携わるたくさんの米軍人や同盟国軍の関係者が似た感謝の感情を感じている。

 HH―60クルーの1人であるニコラス・ボレッセン一等空兵は、一年以上妻と離れ、単身赴任で嘉手納基地に赴任している。しかし、この一週間の災害支援の経験を通じて「この災害支援任務は何よりもその価値がある」と語っている。